人体の不思議展 大阪・梅田スカイタワー

 11月23日の朝から、友人の幸村と一緒に行ってきました。

 併設展として、メイン企画の横で「アートとサイエンス」という、美術と解剖学の関係に焦点を当てた展示もやっていました。コレがまた……ダヴィンチの絵画論とかヴェサリウスとか解体新書とかどれを見ても涎物で。1500年代〜1700年代の本が多かったかな。ビブリオマニア狂喜!活版印刷最高!

 で人体の不思議展。会場は順路が決まってなかったので、空いてる所を狙いながらぐるぐる回れました。エキシビションの類ではいつも静かに見るし、周りにも静かにしてて欲しいけど、今回は例外!感嘆して連れと喋らずには居られないでしょう!私と幸村もうきうきののりのりで見て回りました。此処の構造はどーなってんだとか、コレは一体何なんだとか、コレがああなってるのかとか、授業で習ったとおりだとか、時折別の標本で確かめなおしたりしながら喧々諤々。

 もうね……楽しいなんてものじゃない。感動して泣きそうになる。筋とか筋肉とか勿論内臓とか、人間の中身が全部揃ってる。皮膚も皮下脂肪もない人間の体ってこんなにコンパクトで、驚くほど合理的な構造と動作をしてて、更に美しい。

 そう、人間の体とか内臓って小さいのよね。心臓なんてホント握り拳ひとつぶんくらいだったし(但し心臓から出てる大動脈の太さは異常)。大腿骨だって細い細いし(但し膝関節はでかい。皆さんの膝そのまんまの大きさの関節だと思ってください。)、膝下の骨は大腿骨よりずっと太いし、肩甲骨は透ける位薄いし、あとあと脊柱の下の方はものっすごい太いし(断面図見たら中に脳から伸びてきた神経が入ってんの!!!!たまんない!!!!!!!)……こんなものがこんなふうに納まってるのか〜此処(=自分の体)に!人体って神秘で奇跡でどこまでも妙なる仕組み。自然が詰まってるのにメカニカルでもある。そして美しい。

 病理標本も幾つかあって、癌「黴みたいなの生えてるよ?」、蜘蛛膜下出血「なんか血がにじみ出てる」、脳腫瘍「此処んとこ黒ずんで小さくなって干からびてる」、と一目見ればぴんと来る。こんなに分かりやすいものだとは。
 血管に樹脂入れた後塩酸で肉溶かしたやつとかね、いつまで見てても飽きない。なんなの、あの繊細な網のような毛細血管は。遠めに見るとスポンジみたいな塊に見えるけど、入り組んだ細かな血管が隅々まで血液を運んでるんだよ。頭部の血管の模型とか、それだけで人間の頭になってる。鼻の中とか口の中の舌とか脳の中の血管とか(あたかも幾匹もの蛇がのたうつようだった!)……!

 標本は『解剖百科』の蝋製人体模型みたいだと思いました。っていうかつまりそれは、あの模型が如何にホンモノに似せて作られていたかということを意味するわけで。改めて感嘆。 標本の作り方とかもちっさなパネルで説明してあって、もーーーー超つくりたーーーーい!!!!水分を抜くので干からびた質感になるのが、血のみずみずしさ=生命の感触が掛けてしまう残念なポイントですけどね。

 えーっとえーっとあとそれから、血液がだいたい20秒から2分で循環するっていうのと、人間の血管を全部繋ぐと10万キロ(地球二周半)になるっていうのを見た幸村が、「人間が絶対出来ないことを人間はやってるんだ」って云ってて、「人体って小宇宙だ!」「ミクロコスモスだ!」って便乗して感激してた。マクロコスモス(宇宙)とミクロコスモス(人体)の照応は魔術には欠かせません。(出たよ自称魔術師希望……。)

 3ヶ月から出産までの胎児が並べられたものを見てたときにも、幸村が「4ヶ月目で脳が出来るから、堕胎がしちゃいけなくなる」って教えてくれて。感慨深いとかそんな言葉も出ないほど、ほとんど打ちのめされた。

 えっとねーえっとねーそれからねー、脳を実際に触ってみようってところがあって、成人男性の脳の標本手で触ってきた!!!!!!!!!感想は「つるつるしててしわしわしてて重い」。シリコン使ってるからつるつるしてるのは当たり前か。脳味噌の皺とか小脳のとことかきちんと触ってきましたv重さは成人男性で1.4キロ、女性で1.2キロだそうです。片手でも持てるくらいの大きさ、というより、小ささ。こんなに脳味噌小さいの?ですよ!小さいんですよ!唯脳論的に云えばソレが人間の全てですよ!おおおおおおおおォ!

 会場には毎日12時〜17時の間、解剖学の先生が訪れて、質問に答えてくれるそうです。たぶんもう帰ろうとしてるときだったけど、すてきなおじいさんが彼是質問されてました。

 お土産として、図録と、ヴェサリウスの骨格がプリントされてるクリアファイルと、あとは骨の玩具を買いました。卵形の肋骨の内側に全身の骨が折りたたまれて入ってて、肋骨を開いて骨を復元できるっていう、すっごい楽しい玩具。
 他に、標本の写真のポストカードとか、真紅の布の上に心臓部が乗ったグリーティングカード(誰をグリーティングするんだよそれでwww)小さな脳味噌や心臓がついたボールペンとかキィホルダーとかもあったwwwwwばかwwwwでもどれも超ほしかったwwwww私もっとばかwwwww
 ヴェサリウスといえば、会場の壁に、ヴェサリウスの解剖図のタペストリーが掛かってて、それがもう尋常じゃなく欲しかった。マジで!すっごいキレイにプリントされてたしね。

 10時過ぎについて、だいたい3時間ほど掛けて堪能しました。
 すーーーーーーーっごい、楽しかったーーーーー!!!



 更に、スカイタワーの敷地内で、ドイツクリスマスマーケットっていうのがやっていたので、それも見てきました。でっかいツリーとかオーナメントとか美味しい匂いのするものとか色々売ってたので、今はとてもご機嫌だからクリスマスもどんとこいだぞ、ステキだな、ぶらぶらと歩いて見回……見……匂……
 はい、買っちゃいました。ソーセージ(あつあつ&パンつき!)、 燻製ハムサンドイッチ(薄切りハムばさー!&炒めたたまねぎどさー!) 、一口サイズのドーナツのようなもの(ほかほかさくさくしっとり&粉砂糖!)!ごちそうさまでした!!どれも写真日記のところに掲載してあります。京都に戻って昼御飯食べるつもりだったのに、もうこれでおなかいっぱい。 ソーセージとサンドイッチすーーーっごいおいしかった。ビール飲みたくて仕方なかったようwww おじさんがハムスライスし始めたとき、幸村と私は「ああきっと二人分切ってるんだな」と思ってたので、ハムばさー!にはたいへん感激しました。ダンケシェーン!!!!

 ダンケと云えば、ドーナツ(と思しきもの)買ったときにお店のおねいさんに「だんけしぇーん!」てゆったら、一瞬驚いたあとに笑顔で「ダンケシェーン!」て返してくれた。感謝の気持ちは通じたかしら!うれしいな!おいしかったな!


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