D e p r o f u n d i s 重 力 或 い は 下 降 す る 魂
(1300年4月8日聖金曜日・・・2007年4月8日日曜日)
あの頃やあの時やあの場所に戻りたいと思うときはあるか、と尋ね、
私は戻りたいと思うことはあってももう戻らないだろう、と云った
確かに戻ることはないだろう 時はさかしまに流れることは無いから
だがしかしそれは正しくない、と今此処に反駁する
実際の行動や事象として戻ることが無くても
抽象的にはきっとまたあの場所に戻る じきに じきに じきに
戻りたくないとか何とか云っても 私はあの場所の重力を如実にこの魂に感じている
あの場所の強い引力が私を引き摺り下ろしてしまう
オブセッシヴな破滅のヴィジョンが憑き纏って離れない!
だから何度でも何度でも何度でも何度でも何度でもあの場所だけに下り、
その都度自分の魂が在るべき場所に帰ったかのような感覚を抱くのだ
私の魂はあの場所にひかれている しかも強烈に
もしあの場所に行きたくないというのなら――
此処にいたいと思えば居続けられる だからそう思い続けることだ
此処にいたいと思えば居続けられる だからそう思い続けることだ
あの場所を拒むことが何よりも大事なんだ
あの場所を拒むことが何よりも大事なんだ
全てはこの自由意志にかかっているのだから
私の魂は地獄に [ 引 / 惹 ] かれている
上昇すればするほど勢いよく落下する
じきに重力と地面がその魂を砕き 四方八方に跡形も無く散らすだろう
(スウェーデンボリーの地獄で 魂たちは不平を述べながら
それでも天国に居るよりはずっと幸せだ)
1300年4月8日聖金曜日、ダンテ35歳、地獄巡り開始。
please close this window and go down sinisterly.
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